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大谷壁画 古里にも LA出身バルガスさん制作 熱い思い受け、奥州市が協力(水沢)

大谷壁画 古里にも LA出身バルガスさん制作 熱い思い受け、奥州市が協力(水沢)

大谷壁画 古里にも LA出身バルガスさん制作 熱い思い受け、奥州市が協力(水沢)
まちなか交流館にお目見えした大谷翔平選手の壁画

 米大リーグ、ドジャースの大谷翔平選手(31)=水沢南中、花巻東高出=の壁画が1日、水沢横町のまちなか交流館にお目見えした。制作したのは、ドジャースの本拠地ロサンゼルス出身のロバート・バルガスさん。昨年3月、ロサンゼルスにあるホテルの外壁に、大谷選手の巨大な絵を描いた画家として知られる。大谷選手の出身地にロサンゼルスの文化を伝えたいーー。バルガスさんの熱意を受け、市が協力する形で実現に至った。
 交流館内の縦3m、横4・8mの壁面を使い、バットを振り打球を見つめる大谷選手の表情を描いた。今年3月18日、ドジャースの今季開幕戦が東京ドームで行われたのに合わせ、市はバルガスさんを招待。市への国内移動費と滞在費、ペンキなどの材料・道具代などを負担した。
 作品は2日間で完成した。ペンキはホームセンターなどで売っている、ごく一般的なものを使用。下絵を施すことなく、一発勝負で描き上げた。
 完成から公開まで約半年かかった理由について市生涯学習スポーツ課は、大リーグ機構や大谷選手本人から許諾を得るのに時間を要したと説明。公開日まで壁面は覆い隠していた。
 バルガスさんは、まちの文化と歴史を鮮やかに描き出す壁画家として活躍。異なる文化をつなぎ、コミュニティーに奉仕することをテーマに活動を続けている。
 ロサンゼルスのリトルトーキョーにある「都(みやこ)ホテルロサンゼルス」に大谷選手の巨大壁画が完成したのを機に、「ロサンゼルスの文化を大谷選手の出身地・奥州市に伝える懸け橋になりたい」と切望。市とやりとりを進めながら来日と壁画制作が実現。公開の運びとなった。
 同交流館の開館時間内(午前9時―午後8時、1月1日休館)であれば鑑賞できる。ただし、館内でコンサートなどのイベントがある日は、写真撮影等が難しくなる場合がある。駐車場は同館があるメイプル西棟4階か屋上、同東棟屋上などを利用する。路上に駐車しないよう呼びかけている。